GMT 概要 †
GMTとは? †
Generic Mapping Tools の略.
ハワイ大学や NOAA やその他の方々によって開発されている.
地形・地理に関係する図の作成を簡単に美しく作成できる無料のソフトウェア.
ソフトウェアといいながら,CUI で PostScript を作成するので煩わしさはない.
また,海岸線データ等はインストールの時点でファイルに含まれており,適切にパスさえ通していれば利用できる.
学習コスト・学習方法 †
Shellscript を知っていれば学習コストは低い.
ただし全てコマンドラインで行うためにオプションが相当多い.
オプション等を全て覚えることはほぼ不可能であり,使用したコマンドをメモに残し,その都度メモを参照するのが効率良い.
コマンドごとの早引き的なものは自分専用に作っておいた方が良いと思う.
解説書は少ないが,公式のマニュアル,チュートリアルが充実している.
バージョンについて †
Version 5 †
version 5から syntax が変わり,例えば
pscoast [option] [hogehoge] ... # GMT 4 以前
gmt pscoast [option] [hogehoge] ... # GMT 5 以降
のように,全て gmt を最初に付すことが必要になった.
このため,GMT4 以前と GMT5 以降の互換性はあまりない.
5が4風に書かれたものをうまく解釈してくれるときもある.
Version 6 †
gmt begin 〜 gmt end
同一のプロットを括れるようになった.
gmt begin filename pdf
gmt basemap [option] [....]
gmt plot [input file] [option] [...]
gmt end
これでfilename.pdfというファイル名のファイルが作成される.
gmt begin filename pdf
の pdf を png にすれば png ファイルになる.
関数の名前も微妙に変わった (pscoast -> coast, psbasemap -> basemap, psxy -> plot など).
GMT6 の syntax だと,これまでの -K -O などのオプションを考えなくて良いし,最初の出力かどうかで > か >> かを考えなくて良いので便利.
インストール †
Ubuntu でのインストール方法はここに.
出力ファイル形式である PostScript を見るためには Ghostscript のような viewer が必要.
Ubuntu の場合は最初から gs が使えるはず.