構造体 Struct メモ

宣言の例

空間的な情報を入れる構造体を定義する例.

mutable struct HogeType
    gridnumber::Int
    mx::Int
    my::Int
    Δx::Float64
    Δy::Float64
    η::AbstractArray{Float64, 2}
    # Constructor
    HogeType() = new()     
end

データを読んで後から値を格納する場合は,struct の前に mutable をつける.
end の前の行はコンストラクタを示しており,最も簡単な形式で書かれている.なくてもエラーにはならない.

var = HogeType()
var.mx = 50 # 代入の例.mutable struct でないとエラー

コンストラクタに引数がないと,宣言した型に応じて勝手に何かの値が入る.

var = HogeType()
println(var.mx)
 9
println(var.my)
 86023


プロパティ名が存在するか判定

function の内部で特定のプロパティ名があるか識別をしたいときなどに.

isdefined(var,:mx)
 true
isdefined(var,:MX)
 false


構造体とabstract type

定義した構造体をグルーピングして,abstract typeのツリーにしたい場合は,先にabstract typeの名前を定義しておいて, 構造体の宣言時にその名前を使う.

# abstract type 
abstract type AbstHoge end # <:T がない場合,<:Any 
# struct
mutable struct HogeType <: AbstHoge # ここで struct A <: B のようにする
    gridnumber::Int
    mx::Int
    my::Int
    Δx::Float64
    Δy::Float64
    η::AbstractArray{Float64, 2}
    # Constructor
    HogeType() = new()     
end


構造体から辞書型配列へ

構造体の中身を展開し,Dict(:fieldname, value) の配列を作成する場合は下記の通り,

struct2dict(x) = Dict(fn=>getfield(x, fn) for fn ∈ fieldnames(typeof(x)))

これによって,例えば a[:mx]=10, a[:my]=20, なら,Dict(:a => 10, :b => 20) の辞書型の配列に変換できる.

参考ページはここ→ Convert type to dictionary

構造体の配列を作成

上述 HogeType の n 個作成したいときは,下記のどれかで宣言する.

var = Array{HogeType}(undef,n)
var = Array{HogeType,1}(undef,n)
var = Vector{HogeType}(n)

それぞれの要素で,HogeType 型として使える.

var[1] = HogeType()
var[1].mx = 100

さらに,n 個の配列( n は未定)を m 個作成するときは

var = Vector{AbstractVector{HogeType}}(undef,m)
となる. こうすると,HogeType[m][n] の形式で使える.

構造体配列からプロパティ値の取り出し

var = HogeType()

の構造体配列から,全要素の同じプロパティ(例えば mx )を抽出するときは,

getfield.(var, :mx)

とする.
getfield(a, :mx) は a.mx と同値であるが,a が配列の場合は a.mx はエラーを返すため, getfield をブロードキャストする.map 関数を使っても良い.


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Last-modified: 2019-10-30 (Wed) 08:27:56 (1800d)