セル配列の操作 メモ

基本

セル配列は文字列も数値も格納できる.処理は速くないらしいが扱いやすい.
セル配列Aがあるとすると,原則下記のように2種類の表記ができる.慣れるまでややこしい.

A(xx,xx)
A{xx,xx}

()の括弧は配列をセルとして取り出すもの,
{}の括弧はセルの括弧を外し,配列の中身自体を見るものだと思っておけば良い.
A{xx,xx}はセルの括弧を外しているので,cell2matは不要.
セルの中にセルを入れることもできるので,どれに着目しているのかは注意を払う必要がある.

セル配列の作成

ny行nx列のセル配列を作成する.各要素には空行列が入る.

A = cell(ny,nx);

セル配列の削除

セルの配列自体を消す.下記は5行目以降消したいとき.

A(5:end,:) = [];

セル配列の要素の中身を削除

セルのある要素の中身を消す.下記の操作後も,配列Aの要素数は変わらずに,消した要素には空行列が残る.

A{row,col} = [];

セルから数値のmatrixに変換

全て数値で中身がmatrixになっていれば可能.

AA = cell2mat(A(row,col));

セルの配列の結合

互いに1行か1列で列数と行数が一致していれば可能.

AA = vertcat(A{:,col});
BB = horzcat(A{row,:});

ちなみにN行1列のセルで

A = vertcat(A);
だと何も起きず,
A = vertcat(A{:});
にすると全部統合されて1つのmatrixになった.
また,セルの中身が全て同じサイズの2次元配列 (ny, nx) で,セル配列 (Nx1) を3次元目の配列 (ny, nx, N) としたい場合は下記の通り.

A = cat(3, A{:}); % 3は 3次元目の意.


セル配列の要素ごとに同じ関数を適用

for文を使わずにセルの中で同じ処理を実行したいときに,cellfunが利用できる.
下の例は,セル要素の中身が空かどうか(isempty)をそれぞれの要素で実行したもの.

>> A = cell(2,2);
>> b = cellfun(@isempty,A)
b =
  2×2 logical array
   1   1
   1   1

>> A{2,1} = zeros(5,5); 
>> b = cellfun(@isempty,A)
b =
  2×2 logical array
   1   1
   0   1

関数を渡すのに@を忘れないように.
@で自作の関数を定義すればそれを利用することもできる.

複数の入力引数がある function を cellfun へ渡すときは,下記のようにする.

% 利用可能なフォント一覧を取得, Nx1 のセル配列
fonts = listfonts;

% セル配列の中に 'Times' という文字列が含まれているかを判定
array_logical = cellfun(@(x) contains(x,'Times'), fonts);

このように, @(x) function_name(x,args) とすることで,セルの中身を x をとして入力する無名関数ができる.


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Last-modified: 2019-06-17 (Mon) 06:32:56 (1773d)